マンションの保険料が上がる本当の理由と不正請求の闇

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マンションの保険料は毎年信じられないほど上がっている

最近、マンション共用部の保険料が信じられないほど上がっているという問題があります。保険会社の代理店から提示された見積書をみて驚愕する管理組合が多いと聞きます。

私が担当するマンションでも5年前と比較して保険料が2倍強といったところが多く、マンションの大きな負担となっており、居住者からふざけるな!といった声もあります。

保険料の値上げは管理会社の責任ではありません。

なぜ、ここまで保険料が上がるのでしょうか。その原因を確認する必要があります。

保険料が上がる大きな要因は

なぜ保険料は毎年上がり続けるのでしょうか。その主な理由は、以下の通り。

1. 自然災害の増加* 近年、日本では台風や地震などの自然災害が増加しています。特に2018年~2019年の台風による被害の保険金請求額は過去最大の1兆円とも言われています。これらの災害はマンションの共用部分に大きなダメージを与え、修復には大きな費用がかかります。これらのリスクをカバーするために、保険会社は保険料を上げる必要があります

2. 建物の老朽化による事故の増加: マンションの建物が老朽化すると、水漏れや配管の破損などの事故が増えます。これらの事故は修復に時間と費用を要し、それをカバーするために保険料が上がります

事故が増えると保険金の請求を伴います。リスクをカバーするために各保険会社は保険料を上げざるを得ない状況になっています。保険会社の社員は30代平均で1000万円以上の給与を得ていることを考えると値上げは到底納得がいきません。

実は保険料算出の仕組みが変わっている

これまでマンションの保険は使わないと損とまで言われてました。高い保険料を払っているのだからといって、マンションで発生した事故や不具合はすべて保険で請求するようにしていました。

しかし、2019年の10月からそもそもの仕組みが変わっているのです。それは、保険会社がマンションののリスクを評価し、そのリスクに応じて保険料を設定する仕組みに変わっているのです。

これはどういうことでしょうか。

保険料は、保険会社が被保険者のリスクを評価し、そのリスクに応じて設定されます。マンションの場合、事故の発生件数はそのリスクを評価する重要な指標となります。事故が多く発生しているマンションは、将来的にも事故が発生する可能性が高いと判断され、その結果、保険料が上がることがあります。また、保険会社によっては、事故が発生していないマンションに対して割引を適用することもあります。これは、事故が発生していないマンションはリスクが低いと判断され、その結果、保険料が下がることを意味します。

例えば、日新火災は、対象期間中(満期を迎える2年半前)に事故が1件でもあれば、保険料が大幅に上がるようになっています[これは、事故が発生するリスクを高く評価し、そのリスクに応じて保険料を設定しているためです。

一方、三井住友海上は、事故件数が0~1件の場合の保険料を値下げします。これは、事故が少ないマンションはリスクが低いと判断し、その結果、保険料が下がることを意味します。

つまり、満期を迎える2年半前までの間に請求があった場合は、事故係数としてカウントし、保険料の算出に影響を及ぼしているということです。

マンションの保険事故報告は嘘偽りが多い

マンションが加入する保険は、主に火災保険ですが、その主契約に個人賠償責任保険、施設賠償責任保険を付帯するケースが多いと考えられます。

保険料は、マンションの規模や築年数、地域等により異なりますが、決して安くなく、百万円単位のお金を支払うことになる。 保険は共用部において、汚損破損や水濡れによる被害が発生した際に利用する大変ありがたい商品ではあるが、ここに大きな闇が潜んでいます。

例を挙げて説明をするが、共用部でガラスが割れたと想定しましょう。誰が割ったのかという人物がはっきりしておれば、その人物に損害を請求するが、誰が割ったのか等の原因が不明である場合、マンションの保険で修理をすることとなります。

損害を申請する場合、損害額(現状復旧費用)、写真・状況報告書を提出ますが、損害額の算定時に、保険会社に申請する金額と実際の被害額と分けて見積書を作成する場合が多いです。

つまり、ガラスの補修にかかる費用は8万円ですが、保険会社には、12万円の費用がかかりますと見積金額を大きく膨らませた虚偽の見積書を提出します。 保険会社は、提出された見積書の内容を社内で査定を行い、見積書の金額が相場から大きく離れていないか等の確認を行います。場合によっては、損害鑑定会社に出されることもありますが、金額が小さい場合は申請した金額がそのまま通るケースがほとんどです。

管理組合は12万円の保険金を受領し、業者には8万円で発注することで、差額4万円の儲けとなります。 このように保険金の不正請求が横行しており、これを管理会社が指南しているとなると重大なコンプライアンス違反といえます。また、管理組合もこれらの事実を知っておれば、同罪といえます。

保険請求による工事は管理会社にとって垂涎もの

とにかく、保険工事は儲かります。管理会社にとっては一番おいしい工事です。近年、大型台風が毎年上陸し甚大な被害をもたらしていますが、台風が来るたびに、管理会社の経営陣の連中は、台風特需等と色めきだって、「共用部の原状復旧にいくらかかるんだ!」と鉛筆を舐めながら、経営計画をたてています。

マンションは、長期修繕計画に基づきメンテナンスを行っているため、年度によっては何も工事がないこともあり、マンション管理会社にとっては、台風による損害に依存しているところが大きいと考えれます。

人の不幸は蜜の味。災害の発生を手ぐすねを引いて待っている管理会社は、本当に下劣です。

しかしながら、保険制度が改訂されたことから、安易に保険の申請はしないほうが得策かもしれないと考えられます。

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